Twilight♡Chandelierのメッセージは、能動的愛

★以下2点にご注意ください

 1.セットリストなどのネタバレを含みます
 2.全ては個人の解釈です(各々が感じていることが大事だと思います)

 

「LOVE♡LIVE 2019 Twilight♡Chandelier」のメッセージは、以下だと感じました。

 

これまで、共に過ごし、共に色々な障害を乗り越えた王国の
後半期の今、各々の個性に根差す幸せな未来を実現するために、
能動的にお互いを愛し続けよう

 

そのように感じた理由が3点あります

1.ライブタイトルに込められた意味

2.ライブ主題の変遷およびセトリからの解釈

3.ライブ演出(ムービー、光る衣装)

  

1.ライブタイトルに込められた意味

Twilight  …薄暗い薄暮の状態から転じ、物語の後半という意味がある
Chandelier  …教会や城の大広間で強く人を照らすもの

 

長らくファンと歩んできた道のりの後半で(Twilight)
能動的に広く人を照らす=愛する(Chandelier)

 

そんな意味が含まれているように感じました

 

2.ライブ主題の変遷およびセトリからの解釈

今回のセットリストは、
ゆかりさんの愛の深まりとして解釈できると思いました。

 

(1)ライブ主題の変遷からの解釈

恋を知った女の子が、
FFC『純愛レッスン』)
パブリックでなく本当の自分を知ってもらう準備のため、一時的に別れ、
SSL『エキセントリック・ラヴァー』『you』)
再会を果たして継続的愛を確かめ、約束し、
(CC『Fantastic future』『W:Wonder tale』)
(TP『Double Fascination』『Baby's Breath』)
幸せな未来に向けてお互いの愛のレベルアップと実践を求めている(TC)

 

(2)セットリストからの解釈

①好きだけど素直になれなくて(受身)
②愛が深まって(能動的)
③もっと深い愛を得るために、しばし別れて
④別れを乗り越え、パブリックでない、自然体で色々な面を持つ
 ゆかりさんと再会して
⑤この能動的愛を継続するために、
 互いに愛を与え続けることを約束し、実践して
⑥お互いに相手が生きる活動源だと伝え、
 自他を承認し合い、幸せな未来に向かう意思を確かめ合う

<セットリスト>

①好きだけど素直になれなくて(受身)

 01.聴こえないように♡

  「君に聴こえないように 大好きって呟いてる」

02.Darling Darling

  「”Stay with me” 叫んだの 心の中で」

03.好きだって言えなくて

  「好きだって言えなくて」

②愛が深まって(能動的)

04.Shining Rabbit

  「やさしく導く 私だけの かがやく白うさぎ」

05.セルフィッシュ

  「わがままな顔も見せて」「いつでも受け止めるから」

06.ガラスの靴にMoonglow

  「私を見つけてね」

07.花チル夜道

  「恋をまだ終わりにしたくない」

08.LUNATICA MARE(大京熊長兵1神中1)

  「優しさより激しい恋 いま求めてる」

08.Traveling with a sheep(広福愛兵2岩中2)

  「隠した宝の地図はどこにもない」
  「呪文を唱えたら奇跡は起こる」

③もっと深い愛を得るために、しばし別れて

特に『you』の歌詞に感じますが、
好きになりすぎた故に、もっと多くのことを求めて、
もっと多くのことを得るために一時的に何かを喪失することが
表されていると思いました

ゆかりさんが一時期お休みされていた期間、
この期間は、もっとファンに対してこうありたい、
ファンにこうしてほしい、という強い思いがあるからこそあったものだと思うのです

ファンがついてくる保証もないのに、
キングなんて大手から離れ、ご自分で人を雇ってまで体制を変えたのは、
ある程度はファンがついてくる、分かってくれるという信頼の上に
成り立つものです

『純愛レッスン』で恋を知った女の子が
『you』でより深くアナタを愛しはじめた、
だからこその決断と考えると、とても嬉しく、同等以上の愛を返したいと思います

09.Closing tears

  「二人は未来をなくしたの」「もしもまた 出逢えたなら」

10.シレーヌの心音

  「罪はきっと愛のしわざでしょう」「沈んでくよ」

11.Libido zone

  「二人なら なんだって 心は許す」

12.ねぇ恋しちゃったかな(大広熊長兵2神中2)

  「ねぇ恋しちゃったかな」

12.神様Rescue me!!(京福愛兵1岩中1)

  「この愛をRescue me!!」

13.レリーフのひとかけら(大京福長兵2)

  「好きだと言ってはいけない さよなら言ってもせつない」

13.ひとりあやとり(広熊岩中1)

  「あなたに逢いたくたって 逢えないまま 後悔するだけの 私に気づいて いま」

13.月華(愛兵1神中2)

  「人知れず貴方を思ふ」「儚く散る華…」

14.you

  「きっと好きになりすぎたみたいなんだ」
  「そっとそっとね アナタを愛しはじめた」
  「今日はまだそばにいていいかな」

別れを乗り越え、パブリックでない、自然体で色々な面を持つ
 ゆかりさんと再会して

本人もMCで「アイドルロボット」だった時の話をされていましたが、
見せる姿をパブリックから、色々な面を持つありのままの姿へ転じたことを示す
パートだったように思います

(本人ではありませんが)ゲスト出演を含め、
色々な面を見せてくれて、どの個性もみんなみんな本当の自分なのだと
そういう意味があるのかな?と感じました
(繰り返し言いますが、別人です)

●制服バージョン

15.恋は天使のチャイムから(大愛神中1中2)

  「どんな奇跡も そばにあるわ」「夢じゃないと言って」

15.Hello Again(京福

  「二人だけの 世界へ 連れてって」

16.チクチク(大京福愛神中1中2)

  「あきれるほど 好きみたい」「一緒がいいねって 思ってね」

17.Sweet Trap(大京福愛神中1中2)

  「キミの虜になりたい 永遠に」

 ●スイミィスイミィ バージョン

15.SECRET EYES(広長)
16.SUKI KIRAI(広長)
17.ENDLESS MEMORIES(広長)

●120600mAh バージョン

15.HITOME VOLTAGE(熊岩)
16.ラムのラブソング(熊岩)
17.幽玄サクリファイス(熊岩)

●風の香りと太陽 バージョン

15.ひと夏の秘密(兵1兵2)
16.アシンメトリー(兵1)
16.蝶々結び(兵2)
17.ALICE(兵1)
17.ラブリー (兵2)

この能動的愛を継続するために、
 互いに愛を与え続けることを約束し、実践して 

愛が深まり、そこではじめて
愛が続くことを信頼してくれ、
未来 という長期的な視野を見せてくれた、と感じました

ファン冥利につきます…

 

18.未来の果てにEscort

  「連れていって 次の未来へ」

19.W:Wonder tale

  「奇跡より約束が好き 違う星は見ちゃだめここにいて」

20.Trouble Emotion

  「ハートの一歩を 踏み出してよ」
  「ハートに一歩を 踏み込んでよ」
  「恋はレベルを試してる」

21.Double Fascination

  「ほら一緒に一緒にFascination」

⑥お互いに相手が生きる活動源だと伝え、
 自他を承認し合い、幸せな未来に向かう意思を確かめ合う

今回のライブで一番踏み込んで言ってくれたのが、
その個性を持ったあなたがいい、それが活動源になる、という
我々ファンに対する肯定です

我々ファンもアンコールでその想いを少しでもお返しできたら、、、
と、精いっぱいアンコールしました

また、我々がGratitudeを好きなのは、ゆかりさんに合法的に
お礼を言わせていただけるからだと思うのです

 

22.逢うたびキミを好きになる

  「いいじゃん いいじゃん わかるよ」
  「太陽はずっとずっとキミだよ」

 

アンコール …ファンからゆかりさんを求める気持ちを想いを伝えられる機会


01.ゆかりはゆかり

  「ゆかりはゆかり」「あなたはあなた」
02.ジェラシーのその後で

  「Happy Endは そばにいたいから」「Let’s love」

03.Gratitude

  「ありがとう」「世界でたったひとりだけ」 
  「なにより大切なひとよ」

 

このように、今回のセットリストは、
ゆかりさんの愛の深まりとして解釈できると思いました。

 

3.ライブ演出(ムービー、光る衣装)

今回も、いろいろな演出がありました
その中でも、ムービーと光る衣装に着目して感想を書いてみます 

こちらもゆかりさんの愛の深まりを表現する演出ではないかと思いました。

 

(1)ムービー

①概要

木漏れ日の当たる優しい部屋で月を観察していた少女が、
TCの本を見て決意し、一人でちょっぴり危険な旅をする
たどり着いた暗い洞窟でも一人でTCの本を見ていると、
洞窟内を星座が明るく照らす

 

②要素の抽出

A)受動的愛

  SSLで「本当の私をみつけて」と歌い、
  MCでは「ファンがいなければ何の価値もない人間」とお話しされたゆかりさん、
  その時は、ファンを優先してくれるあまり、少し受動的な考えに入っていた、
  その時の心境を示してくれているように考えてみます

  「木漏れ日の当たる優しい部屋にいる少女」
   =Sunny side(日の当たる) Lily(純粋な恋を知った少女)
   *百合の花言葉に純粋、無垢があります

  「月」
   =太陽の反射で光るものと考えると、
    自分から動かず受け身な愛という意味合いと思います

    太陽は、『逢うたびキミを好きになる』を受けて考えると
    ファンのことを指してくれている、とうぬぼれてみます

   ↓

B)愛の深まりに起因する体制変更、一時的別れ

  「危険な旅」
   =レコード会社変更などの体制変更を暗喩しているように思います

  「暗い洞窟」
   =しばらくファンと会えない期間を示しているのではないでしょうか

   ↓

C)能動的愛

  「星座」「TCの本」
   =「星座」は、太陽やシャンデリアと同じく、自ら照らす能動的なものですし、
    先述の通り今回のライブメッセージには、能動性が強いと思います

   星座のモチーフになる神々は、色んなものに翻弄されながらも
   能動的に動いて認められた人が多いので、そんな着想もあったかもしれません
   (ただし、ゼウス、テメーはダメだ)

   また、ファンが照らすペンライトを星座になぞらえ、
   能動的愛と表現してくれているなら嬉しいですね 

このように、愛の深まりによって受動的愛から能動的愛へ転換したことを示す、
そんなムービーだったと思いました

 

 (2)光る衣装

シレーヌの心音、Libido zoneできれいに光る衣装ですが、
ゆかりさんから「その間はペンライトを消してほしい」との要請がありました

衣装が光る時の、この2曲は刹那的に愛におぼれている、
そんな印象の強い曲です

先述したとおり、ペンライトを星座になぞらえているとすれば、
ペンライトを消灯すること=ゆかりさんがファンを愛するターンだからだと思いました

この演出は、ムービーにおいて、洞窟の中で星座が光っていたシーンと
連動していると感じています。(光る衣装=星座ではないかと…)

ゆかりさんが一人でいる期間にファンのことを信頼して考え、
愛が深まっていった、ということを示してくれていたら嬉しいな、と思います

このように、光る衣装はゆかりさんがファンを愛する能動的愛を示す演出
ではないかと思いました

 

以上3つの観点から、今回のメッセージは

これまで、共に過ごし、共に色々な障害を乗り越えた王国の
後半期の今、各々の個性に根差す幸せな未来を実現するために、
能動的にお互いを愛し続けよう

 ではないかと解釈しました

 

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このメッセージを受けて、
我々ファンは、どうしていくべきか?

ゆかりさんから、このような深い愛と信頼を含んだメッセージを
もらい、我々はどのようにしていくべきでしょうか?

正直、現在は、ゆかりさんの愛の深まりにファンがついていけない状態に感じています

はじめ、ゆかりさんを応援し始めた時点では、
ファンは多かれ少なかれ、なりたい自分をパブリックなゆかりんに投影していたと
思います

自らが主体的に判断しなくとも、アイドルが言った規律を守り、
従えばそれが正当、という考えが根強かったように思います
(勅命、てきなやつ)

ですが、一時的別れを経たゆかりさんは、
パブリックなゆかりん、ではなく、自然体のゆかりさんとして
我々に接してくれていると思うのです

一人の女の子が、少しその場の気分で言ったことを受けて、
コールする・しない、座る・座らないなど…
主体性なくその場の発言に振られて、極端に振れすぎだと思うのです

『セルフィッシュ』の歌詞は、そういうこと状況を踏まえて
「ぜんぶわたしのいうとおり」「わがままな顔もみせて」と
言ってくれているのではないでしょうか?

各々の個性を元に、主体性をもって、能動的に
自然体なゆかりさんを愛するのが良いのではないでしょうか?

個性は大事だよ、愛し方は自由だよ、と言ってくれているからこその
『ゆかりはゆかり』なのではないでしょうか?

我々ファンは、なりたい自分をゆかりさんに押し付けるのを
そろそろ卒業し、パブリックなゆかりさんへの偶像崇拝をやめる時期です

きっと「恋はレベルを試してる」のです

自分自身の反省でもありますが、
自分の個性に根差して、自由にゆかりさんを能動的に応援し続ける、
それが今回のメッセージで一番大事なことなのかな?と考えました

 

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まとめ

これまで、共に過ごし、共に色々な障害を乗り越えた王国の
後半期の今、各々の個性に根差す幸せな未来を実現するために、
能動的にお互いを愛し続けよう

というメッセージを受け、
自分勝手な主義主張に惑わされず、
恋のレベルを上げ、ゆかりさんを能動的に応援し続けたいと思います!

ゆかりさん、いつもありがとうございます
 

今、何故「雨のパンセ」か?(ゆかりっく Fes '18 in Japanの感想・考察・セトリ)

★以下2点にご注意ください

 1.セットリストなどのネタバレを含みます
 2.全ては個人の解釈です(各々が感じていることが大事だと思います)
 

しばしのお別れ(歌手活動休止)をしたSsLから、約3年半、
「ゆかりっく Fes '18 in Japan」で、ゆかりさんが「雨のパンセ」を歌われました。

どうして、「Crescendo♡Carol」や「Tricolore ♡ Plaisir」ではなく、
「ゆかりっく Fes '18 in Japan」でめぐり逢った意味を、もう一度問われたのでしょうか?

 

(もちろんただの私的解釈ですが、)「ゆかりっく Fes '18 in Japan」が、
初めてパブリックな「ゆかりん」から大きく離れたイベントだったから
と考えてみました。

 

sunny Side Lilyで、「本当の私を見つけて」
「めぐり逢った意味を教えて」の問いとともにしばし別れ、

Crescendo♡Carolで、ゆかり王国20年の祝福と再会を歓び、

Tricolore ♡ Plaisirで、好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう!、
お互いを好きでい続けよう!、と約束しました

 

こうやって、ステップを踏んで
我々が、本当にパブリックでない、ゆかりさんを見ているのか?
再会を歓び、お互いを好きでい続けているのか?を確かめていたんだと思います。

ここまでの段階を経て、信頼をしてくれたからこそ、
パブリックなザ・アイドルな「ゆかりん」から大きく離れたイメージのあるフェスの
開催を決断してくれたのではないでしょうか。

 

パブリックな「ゆかりん」ではない、ゆかりさんを見続け、好きでい続ける
成熟した関係になったからこそ、「めぐり逢った意味」を問う
雨のパンセを再び歌ってくれたのだと思います。

 

その根拠として、セトリの中で置く場所が大きく変わった点があります。
SsLではアンコール前の最後の曲 = 問うて終わり にしていました。

ですが、今回は、雨のパンセ以降に数曲、曲を置いて
問い~答えまでを続けて歌ってくれました。

これは、ゆかりさんや我々ファンが思う「めぐり逢った意味」が
かなり近いものになったからこそ、だと思います。

 

 「めぐり逢った意味」の考察のために、
 今回のフェスのヘッドライナー、田村ゆかりさんの楽曲にフォーカスして
以下のように解釈してみました。

※他のアーティストを省くのは、ゆかたんでもソケたんでもない、
 何のラベルもついていない、田村ゆかりさんの楽曲が最も自然体のゆかりさんの
 メッセージを帯びていると感じたからです。

 

 曲目を類別すると、以下5チャンクに分かれると解釈しました。

1.ここまで育ててきてくれてありがとう
2.あなたの気持ちが分からず胸が痛い、めぐり逢った意味を教えて
3.これからの関係はあなた次第、ちゃんとしないと消えちゃうぞ
4.もう一回こっちを向いて、2人の心は永遠に一つ、愛して
5.ずっと一緒と約束しよう

 

1.ここまで育ててきてくれてありがとう

1)Shining Rabbit
  →落選してしまったので詳しくわかっていないのですが、
   皆さんのツイッターなどのつぶやきを見ると、
   ゆかりさんを育成するゲームのエンディングだったとのこと。

   フェス出演者がこんなに増えるまで、一緒に遊び、
   付いてきたファンに対する感謝の意、と受け取っています。
   
2)チェルシーガール
  →「君のことが好きよ」「(口上の)ゆかりにもっと恋したい」のやり取りなど、
   ザ・アイドルのライブを行っているパブリックな「ゆかりんを表す
   曲ではないかと思います。

 

2.あなたの気持ちが分からず胸が痛い、めぐり逢った意味を教えて
3)恋(奥華子さんカバー)
  「これ以上あなたを思い続けられるかな 好きになってくれる人だけを
   好きになれたらいいのに」

4)人魚(NOKKOさんカバー) ※初日のみ
  「その激しさ その声 その胸が 消えてしまった 抱いて抱いて抱いて」

5)痛いよ(清竜人さんカバー) ※最終日のみ
  「やさしい嘘をついてまでも喜ばせるよりもさ
   本当のことを言ってくれよ そして僕を悲しませて」
  「きみが作るしぐさひとつで ぼくはいつも 胸が痛いよ」

6)雨のパンセ
  「好きになった ただそれだけ
   あなたの気持ちの意味もわからないまま」
  「教えて どうして 二人は めぐり逢った」

 

→好きになった相手の気持ちがわからない、
 このめぐり逢いに意味はあるのか?と問われるチャンク。

 雨のパンセの「二人」をゆかりさんと我々ファンの関係に置き換えるのであれば
 ゆかりさんだけが、ファンのことを好きでいるだけ?
 人生のうちの短い期間、すれ違っただけ、それがめぐり逢った意味なのか?と
 ファンが自分のことを見続けてくれているのか、という不安を歌ってくれていると
 考えています

 

3.これからの関係はあなた次第、ちゃんとしないと消えちゃうぞ 
7)ジェラシーのその後で
  「Happy modeは 今あなた次第 ずっと私 離さないでね」
  「Happy Endはそばにいたいから ちゃんとしないと消えちゃうぞ」

 

  →定期的にライブをやってくれる、こんなHappy modeが続くかどうかは、
   我々ファンが、ゆかりさんを好きでいて応援し続けるかに掛かっている

   ちゃんとそれを声にして伝えていかないと、
   消えてしまう、そんなメッセージ。

   しばらくライブがなかった時のことを思い返される歌詞です…

4.もう一回こっちを向いて、2人の心は永遠に一つ、愛して
8)Fantastic future
  「もう一回こっち向いて」「偶然じゃないFantaFuture」

9)永遠のひとつ
  「運命が選んだ たったひとりの人」「どこにいても私だけを見つけて」
  「変わらないこの思い そうよ ひとつだから」

10)恋は天使のチャイムから ※初日のみ
  「恋のチャイム気づいて」 

11)14秒後にKISSして ※最終日のみ
  「14秒後にそっちからKISSして♡HUGして♡愛して♡」

 →しばらくライブがなく、よそ見をしていたファンに
 もう一回こっち向いて、愛して、とゆかりさんから話しかけてくれたような
 そんなイメージのチャンク。

5.ずっと一緒と約束しよう
12)fancy baby doll
  「(口上の)愛してる」「(口上の)世界一可愛いよ!」
  「何万回 生まれても 君に会いたい 約束よ」

13)アンコール ゆかりはゆかり
  「ゆかりはゆかり 誰とも違うの」
  「あなたはあなた 私と違うのよ」
  「ゆかりとずっと一緒だよ?」

→お互い代わりはいない、
 「めぐり逢った意味」を、ずっと一緒にいることにしよう、と約束するチャンク。

 ファン冥利に尽きます。

 

 

〈まとめ〉今、何故、「雨のパンセ」か?

ファンがゆかりさんを見続け、好きでい続けることに確信を持ち、
ファンを信頼してくれたからこそ、
我々が「めぐり逢った意味」がずっと一緒にいるためだ、と伝えてくれた

 

不思議なことに、ゆかりさんと出会ってから14年も経つのに
ゆかりさんを好きな気持ち、尊敬する気持ちがどんどん大きくなってきているのを
感じています。

それに比例して、ゆかりさん側も少しずつファンのことを信頼してくれているのかな、
と感じるケースが増えてきました。

周りのファンの皆さんと自分の違いを認め合い、
「同じ楽しみ方でないからだめだ」とか「理解できない」と切り捨ててしまわず、
「ゆかりさんを好き」な仲間として個々の違った形で、
ゆかりさんをずっと応援し続けられたらいいなぁ、
そうすることでゆかりさんももっと自分たちのことを信頼してくれたらいいなぁと
今回のフェスで色んな楽しみ方をする皆さんを見て感じました。

 

これからもずっとゆかりさんと一緒にいるために、
引き続きゆかりさんを応援していきましょう!

お互いをずっと好きでいる約束をした「*Tricolore ♡ Plaisir*」27日公演の感想・考察・セトリ

(2018/3/1 1:30初稿)

★以下2点にご注意ください

 1.セットリスト・映像などのネタバレを含みます
 2.全ては個人の解釈です(この記事内容が合っている保障はありません)

 

田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*」27日公演の
主題は「お互いをずっと好きでいる約束」だと感じました。

このメッセージは、24日・25日の公演の
「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」という主題からの
流れを受けてのメッセージだと思います。

24日・25日公演で
お互いに「好き」「ありがとう」の気持ちを伝えたからこその
27日の「お互いをずっと好きでいる約束」なのです。

また、ゆかりんの数年の歌手活動休止期間を経て、
まだファンを続けた人たちへのSsLから続く
「お互いをずっと好きでいる約束」でもあります。

 

(参考)24日・25日公演の記事

oco-chaan.hatenablog.com

 

 

27日公演の曲目を類別すると、以下5チャンクに分かれると解釈しました。

1.24日・25日公演での交歓を受けて、夢のような幸せに突入
2.あなたの心変わりに気づき、愛が消えてしまいそう
3.もっと物語 続きがある、恋のチャイム気づいて
4.「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」
5.「お互いをずっと好きでいる約束」

 

前回同様、それぞれの曲の歌詞を一部抜粋し、
曲の意味と置く場所を考えてみようと思います。

 

1.24日・25日公演での交歓を受けて、夢のような幸せに突入

1)14秒後にKISSして
  「14秒後にそっちからKISSして♡HUGして♡愛して♡」

  →24日・25日のアンコール1曲目の曲
   これまでのライブでの「好き」「ありがとう」が伝わったよ、
   という気持ちを伝えてくれてるのではないか、と思います。

   これまでの傾向であれば1曲目に「17才」を持ってくるはずです。
   それなのに、ここにこの曲を置いた。その意味を考えたら、
   嬉しい答えが出ました。(もちろん、私の推測でしかありませんが…)

2)17才(カバー曲)
  →25日のセンチメンタルジャーニーの16才からのブリッジ

3)ガラスの靴にMoonglow
  「あなたに早く逢いたい」「私を見つけてね」

4)プレゼント
  「胸の中 いまも キミのこと 想ったら もう こぼれそう」
  「ミトンで くるんだ ぬくもりは
   特別な この夜に キミにだけおくるPresent」

  →特別なこの夜=ゆかりんの誕生日

5)Le paradis
  「言葉は 思うより届かないこともある
   ささいなすべて 覚えてて欲しい」

  →24日・25日の公演で伝え合ったお互いの言葉を覚えててほしい、
   なんて意味かと思います。

6)Don't wake me☆Up
  「もっと 夢みてたい」

  →夢から覚めたくない、といって幸せな夢に意識が向かっていく…

7)Sweet Trap
  「キミの虜になりたい」

  →甘い罠にかかり、夢の中へ…

8)星降る夢で逢いましょう
  「セピア色した街で シネマのヒロインみたい」
  「言ってよ あなたから わたしに
   逢いたい 逢いたい いますぐ」

  →お互いの気持ちが通じ合った幸せな夢の世界

9)だって×2ウキウキ
  「君の罠 堕ちるなら 楽しいかな」
  「誰もが虜になっちゃう」
  「もう幸せになりましょうか 夢いっぱい 叶えられそう いいね」

  →Sweet Trapにかかった夢の世界で幸せ

2.あなたの心変わりに気づき、愛が消えてしまいそう

10)デイジーブルー
   「キミのこと キミのことばを さがしはじめてる」
   「くやしすぎるから そっぽ向いて ささやいたの
    だいすきよ キミとデイジーブルー」

  →「キミのことば」はDouble Fascinationの
   「わかっていても 聴きたい言葉 心には たくさんあるよ」、
   「そっぽ向いて」は横顔の「涙目で いつも 見てる 横顔」に
   対応していると感じました。

   いつも横顔ばっかり見てるのが悔しくて、そっぽを向いた、
   でも好きだから「だいすきよ」とは言ってしまう…とてもかわいいですね。

11)横顔
   「流れてく季節は 何処へ 二人 連れてく
    知りたい気持ち それがすべてを変えちゃうのかな」
   「こわれそうよ (中略) ずっと隠した答えに怯えてる
    涙目で いつも 見てる 横顔」

   →好きだから、幸せな夢を見た
    そして、一緒に過ごす時間の中で相手のことを貪欲に知った、
    でも知れば知るほど、相手が別の人を好きなことが分かってしまった。

    これは、我々ファンが
    ゆかりさんが歌手活動をしばらくしていない間(流れてく季節)に
    他のアーティストのほうを見ていたんじゃないか?
    その人のほうが好きなんじゃないか? と不安になった気持ちも
    含まれているんじゃないかと思いました。

    そう考えると、この公演でのこの曲は
    エキセントリック・ラヴァー「本当のわたしを見つめて」、
    SsLのムービーの「また色んなところに連れていく」約束が
    まだちゃんと生きているかを確かめるためのものだったのかもしれません。

12) 囀りのない部屋
   「閉ざされた世界でも 愛はまだ生きられる」
   「戻りたい あの頃に」「すぐに この悲しみにふれて」

   ※MVでは「錆びたままの籠」、「万華鏡の瞳」、
    「閉ざされた世界」、「記憶の巣」、
    「凍えてしまいそう(MV撮影時の気温)」が表現されていました

13)砂のオベリスク
   「救えない愛があることを認めたくなくて震えてる」
   「さらさら崩れてく 心の音 いまさら 想い出に 閉じ込めないで」

   ※MVでは「砂のひとつぶ 握りしめた指の隙間ほどけてたと気づかずに」、
    「さらさら崩れ落ちてく 心の音(時間の壁)」が表現されていました

14)Lost Sequence
   「言い出せなくて 閉じ込めた さよなら」

   ※MVでは「夢はまだ覚めようとしない」、「いまもただあなたを探して」が
    表現されていました

15)マーメイド
   「沫になったらキスはできないの はやく気づいて抱きしめてほしい
    私が消えてなくなる前に」

   ※MVでは「深呼吸」、「目を閉じて沈む」、「揺らめく光」、
    「甘いめまい」、「沫になったら…」が表現されていました

   →12~15)の曲群は、「夢のようだった過去に戻りたい」
    「愛が消えてしまいそう」「早く気づいて」というメッセージがあります。

    歌手活動を行っていなかった数年の歳月のゆかりんの気持ちを
    代弁しているように感じました。
    (前みたいに歌手活動ができたらいいのに、なかなかできない怖さ)

    横顔と同様に、ファンがまだ好きでいてくれるか、不安だったのだと。
    私たちが安心をうまく伝えられなかった、
    この期間にゆかりんを支えてくれた、アビスパ福岡さんには
    本当に感謝しています。今年もレベスタまで試合を見にいきます!

3.もっと物語 続きがある、恋のチャイム気づいて

16)Hello Again
   「本当に本当に 好きだったんだ もっと物語 続きがある」
   「二人だけの世界へ連れてって」

   →そのつらい期間を乗り越えて、ようやく出た新曲がHello Againでした。
    すこしの間、離れていても好きと言ってくれて、
    物語の続きをゆかりんから話してくれるなんて、こんな幸せはありません。

17)恋は天使のチャイムから
   「恋のチャイム気づいて」

   →その気持ちに、ちゃんと気づいてね
    なにもなしじゃかわいそうでしょ、ということですね。

4.「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」

18)純愛レッスン
   「偶然なんて信じてない 「わたしたち運命よ…」そう言ってみたい」
   「突然ですが大好きです 「わかってる僕もだよ…」そう言って欲しい」

   →恋のチャイムに気づいて、気持ちを伝え合えたらいいなーという願望

    別れの意味合いを含まない最後のライブだったFFCの
    キーとなる曲でもありますね。

    我々ファンからゆかりんに恋=応援し続ける気持ちを伝えたライブ…
    そのキー曲をここに置くというのは、
    あの時応援した気持ちを思い出してほしい、なんて意味も入ってるのかな、と
    感じました。

19)candy smile
   「君だけを見つめていたい」「まっすぐに繋がる明日へ届くステップで」
   「好きだよ」

   →ファンがゆかりんの気持ちに「わかってる僕もだよ…」と気づき、
    その返答として「君だけを見つめていたい」、
    最後にはゆかりんとファンが唱和して「好きだよ」

    ここでようやく、ゆかりんとファンの気持ちの温度が揃った、という
    感じですかね?

    想いがゆかりんに届いて、同じ温度だと
    納得・安心して歌ってもらえてたかな…? そうだといいな…

20)チェルシーガール
   「10年だって 100年だって 大好きだよ 絶対
    プレゼントはいらないから この手をずっと つないでて」
   「君のあったかい瞳が大好きだよ。」

   →一緒にいることがプレゼントだと、そう言ってくれているんだと思います。
    ゆかりんも「ミトンで くるんだ ぬくもり」をくれていますしね。

21)Double Fascination
   「わかっていても 聴きたい言葉 心には たくさんあるよ」
   「永遠のありがとう言わせて」「いつだって大好きを言わせて」

   →「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう!」

    18~20)で「心にある聴きたい言葉」として、ファンから
    「わかってる僕もだよ…」、「好きだよ」、
    チェルシーガールの口上や「ゆかりが大好きだよ」を伝えさせてくれました。

    この後のアンコールでも「ゆかり!ゆかり!」と
    気持ちを伝えさせてくれる時間をくれました。

5.「お互いをずっと好きでいる約束」

22)アンコール ゆかりはゆかり♡
   「ゆかりはゆかり♡ 代わりはいないの♡
    あなたはあなた♡ 他にはいないのよ♡」
   「ゆかりとずっと一緒だよ♡」

   →ここまで一緒にライブしてきた、今日まで着いてきたファンに
    ゆかりもあなたも代わりはいない、ずっと一緒だよと
    アンコールに応えてくれました。

23)アンコール fancy baby doll
   「何万回 いわれても まだ不安だわ あ・い・し・て・る?」
   「何万回 生まれても 君に会いたい 約束よ」

   →それでもまだ不安だから、コールで「愛している」と言ってほしい、
    何度生まれても会う約束をしてほしい、という愛のメッセージ…

24)アンコール Fortune of Love
   「ふたりでいれば怖くないよ 歩いて行きたいな」
   「ふたりの秘密はじまるかな 約束しようね そばにいて」
   「約束しようね 大好きよ」

   →ずっとそばで一緒で何度生まれても巡り会う、そんな約束…

    SsLのMCでゆかりん
    「私なんてみんながいなければ価値がない存在」なんて
    ネガティブに私たちへの愛を言ってくれていたけれど、
    今の今まで着いてきているファンには、ようやく
    ポジティブに約束してくれたのです。

    ゆかりんに少しでも報いることができていると感じられて
    本当に本当によかった…そんな場面です

25)アンコール Baby's Breath
   「大切なものは 大切な人に 必ず届くからね」

   →Double Fascinationとリンクして、
    大切な気持ちは相手に必ず届く
    =ゆかりんに我々の気持ちも届いたよ、という
    うれしいメッセージ

   「見えない気持ちを…小さな勇気を明日も届けたいな」

   →だからこそゆかりんも、勇気を出して
    見えない気持ちを我々に伝えてくれる…

    最近、今までだったら言わなかったことを教えてくれるのは、
    レコード会社が変わっただけではなくて、
    我々ファンを少し前より信用してくれて、
    気持ちを発信してくれているのだと思うと
    こんな嬉しいことはありません。

   「人は淋しい時 愛を見つけるの 出会えてよかった」

   →歌手活動を少ししていなかった淋しい期間、
    ファンに対する愛を見つけてくれた…なんておこがましいでしょうか。

   「今までの気持ち これからの気持ち 君に贈る花束」

   →今までもこれからも生涯にわたって
    気持ちを伝え合おう、応援してね、という約束

 

歌手活動をお休みされていた期間を乗り越えて
 「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合い」、
「お互いをずっと好きでいる約束」をした、
夢のような幸せを体感できたライブでした。

この約束は、SsLのムービーの「また色んなところに連れていく」約束から
続いていると感じています。

ただ違うのは、最後のMCで「全員が自分のことを好きとは思っていないけど、
好きでいてくれている人もいることを知っている」と
我々ファンがゆかりんに少しは愛・安心を伝えられたことだと思います。

「余生は好きにやりたい」なんて言葉、気を許してくれていなければ出てきません。
本当に、、、信じてくれて嬉しいです。
(書きながら 泣いてるだけだよ おっさんは)

 

この嬉しい、約束の関係を継続、そして深化させていくためにも
もっとゆかりんに好き・ありがとうの気持ちを伝えて生きたいと思います。
(生きたい、は誤字ではありません!)

 

ゆかりんに気持ちが伝わって、安心してくれていたらいいな…と思いつつ。
(全くの解釈違いでも、私はそう信じてゆかりんのことを応援し続けます)

T♡Pの主題は「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」(「田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*」の感想・考察・セトリ)

 

(2018/2/27 13:00初稿、投稿は27日ライブ後)

★以下3点にご注意ください

 1.セットリスト・映像などのネタバレを含みます
 2.全ては個人の解釈であり、この記事内容が合っている保障はありません
 3.本記事に、27日公演の内容は含まれておりません(執筆時点は公演前)


本投稿は以下の4段構成です。

1.どうしてブログを書こうと思ったか
2.T♡Pの主題は「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」
3.T♡Pは公演ごとにコンセプトが違う構成になっている
4.27日公演のセトリ予想

 

1.どうしてブログを書こうと思ったか

ゆかりさんの想いの理解をすることで
ゆかりさんの考えに少しでも近づきたい・気持ちに寄り添いたいと思ったからです。

そう思うようになった契機は、「SsL」最初の松戸公演でした。

過去のライブとはどこか違ったセトリ・演出・ムービーを見て
ゆかりさんが我々ファンへ何か大きいメッセージを伝えたいのだ、と直観しました。
そこからマイナスとプラスの両極の感情が生まれました。


マイナス面;ゆかりさんの想いを理解したいのにわからない…
恥ずかしながら1公演だけでは
「どうしてこんなに悲しそうなんだろう?」
「どうして今までと比較して映像の雰囲気が違うの?」 と、
ゆかりさんの想いが理解できず、
「ずっと応援してきた、大好きな人の気持ちが理解できないなんて」
「自分はゆかりさんのことをこんなにも考えていなかったのか?」と、
不甲斐ない気持ちに苛まれました。

 

プラス面;ゆかりさんに報いたい!
伝えようとしてくれたメッセージ・感情に
何か気持ちを返したい・伝えたい、という考えが心を満たしました。

 

この2つの感情を満たすため、ブログをはじめてみました。

 

(参考)「SsL」の主題考察(タンブラー掲載記事から移転)
    ※今考えるとずいぶん解釈のずれている部分もありますが…( ̄▽ ̄;) 

oco-chaan.hatenablog.com

oco-chaan.hatenablog.com

 
2.T♡Pの主題は「好き・ありがとうの気持ちをお互い伝え合おう」

田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*」の
主題は「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」だと感じました。

 

25日までの公演の曲目を類別すると、以下4チャンクに分かれると解釈しました。

①恋の誕生
②愛が消えてしまいそう
③「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」
④気持ちをお互いに伝え合う

 

それぞれの曲の歌詞を一部抜粋し、
チャンクごとの意味と主題を表現してみようと思います。
 ※抜粋は25日までの曲目のみ
 

恋の誕生(ライブ開始~アコースティックコーナー)

 1)【24日】太陽のイヴ
  「愛してるそれが魔法 愛されてそこに奇跡」
  「あなたとこれから生まれ変わる」

  【25日】上弦の月
  「傍にいたいよ」「あなたが好きです」
  「あなたに会える日を 綺麗に映す…」

  →恋の誕生(1曲目)

2)【24日】Super Special Smiling Shy girl
  「だいすきだよ!」

  【25日】星屑スパイラル
  「好きよ ずっと」「いま 未来がひとつになる」

3)【24日】Hello Again
  「本当に本当に 好きだったんだ もっと物語 続きがある」
  「二人だけの世界へ連れてって」

  【25日】ガラスの靴にMoonglow

  「あなたに早く逢いたい」「私を見つけてね」

4)ゆかりはゆかり♡
  「死ぬほど好きよ」

5)【24日】ラブサイン
  「シャイなあなたが 大好きだよ」
  「会えない時も 大好きだよ」

  【25日】エアーシューター
  「あなたとだから いつまでもずっと」

6)Sweet Trap
  「キミの虜になりたい」

7)恋は天使のチャイムから
  「恋のチャイム気づいて」

8)【24日】Good Love(カバー曲)
  「はなさない あなたを」「素直に言える 「好き」」

  【25日】バンビーノ・バンビーナ
  「あいしてる キミに言っちゃおう Ciao!」

9)恋せよ女の子
  「シアワセを叶えよう」「無敵の恋が始まるから」「明日はもっと輝くから…」
  →恋が叶った

10)【24日】魔法少女マジカルたん!
   【25日】めてお☆いんぱくと
   好きになりすぎて頭おかしくなっちゃったんかな(雑

11)【24日】記憶のゆりかご
   「好きで好きで 恐くなる どうして」
   「明日へと目を反らさずに 歩いていこう ずっと二人で」

   【25日】いざさらば
   「わたしが失った未来を わたしを忘れつつ進めばいい
    思い出を捨てるふりして上向いて 明日へ向かえ」

12)【24日】コンパス~笑顔の行方
   「ただ ひとつだけ ほしいものは キミの笑顔」
   「キミの笑顔の行方をみていたい ずっと そばにいよう」

   【25日】Like a rabbit
   「切ない心 隠してるの 負けたくないよ
    他の誰よりも ずっと前から あなたを見てた」
   「「好き」と 言えるよ」

    →恋が叶ったものの、雲行きが怪しく…

愛が消えてしまいそう(MVに乗せて歌唱されるバラードコーナー)

13) 囀りのない部屋
   「閉ざされた世界でも 愛はまだ生きられる」
   「戻りたい あの頃に」「すぐに この悲しみにふれて」

   ※MVでは「錆びたままの籠」、「万華鏡の瞳」、
    「閉ざされた世界」、「記憶の巣」、
    「凍えてしまいそう(MV撮影時の気温)」が表現されていました

14)砂のオベリスク
   「救えない愛があることを認めたくなくて震えてる」
   「さらさら崩れてく 心の音 いまさら 想い出に 閉じ込めないで」

   ※MVでは「砂のひとつぶ 握りしめた指の隙間ほどけてたと気づかずに」、
    「さらさら崩れ落ちてく 心の音(時間の壁)」が表現されていました

15)Lost Sequence
   「言い出せなくて 閉じ込めた さよなら」

   ※MVでは「夢はまだ覚めようとしない」、「いまもただあなたを探して」が
    表現されていました

16)マーメイド
   「沫になったらキスはできないの はやく気づいて抱きしめてほしい
    私が消えてなくなる前に」

   ※MVでは「深呼吸」、「目を閉じて沈む」、「揺らめく光」、
    「甘いめまい」、「沫になったら…」が表現されていました

「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合おう」(「Double Fascination」)

 17)Double Fascination = 主題
   
「わかっていても 聴きたい言葉 心には たくさんあるよ」
   「永遠のありがとう言わせて」「いつだって大好きを言わせて」

   →「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合う」ことで、
    以下④に向かうことができました

気持ちをお互いに伝え合う

18)【24日】ガラスの靴にMoonglow
   「あなたに早く逢いたい」「私を見つけてね」

   【25日】Hello Again
   「本当に本当に 好きだったんだ もっと物語 続きがある」
   「二人だけの世界へ連れてって」

19)【24日】アンドロメダまで1hour
   「月までその先まで 知らない場所まで連れてって」

   【25日】好きだって言えなくて
   「私をみつけて もっともっと 逢いたいな」

20)candy smile
   「君だけを見つめていたい」「まっすぐに繋がる明日へ届くステップで」
   「好きだよ」(ゆかりんとおまいらが唱和)

21)【24日】あのね Love me Do
   「あのね 君を 見つめています」
   「全部 好きになったんだ そうなんだ」
   「君を好きでいたいんだ そうなんだ」

   【25日】恋のタイムマシン
   「いつだって だいすきなの」(ゆかりんとおまいらが唱和)

22)【24日】涙のループ
   「心だけ あゝ ずっとそばにいる」

   【25日】LOVE ME NOW!
   「つなぐ手をはなさないで」

   →18)~22)で気持ちを伝え合う
    
24日よりも25日のほうが気持ちの伝わり具合が大きく、幸福度が高いか?
    (27日はさらに思いが伝わって幸福に?)

 

23)アンコール 14秒後にKISSして
   「14秒後にそっちからKISSして♡HUGして♡愛して♡」

   →アンコールで喉を嗄らして「ゆかり!ゆかり!」と言ってたら
    KISSの許可が出た…0.14秒でKISSしたい…

24)アンコール fancy baby doll
   「世界一 可愛いよ!」

25)【24日】アンコール Honey Moon
   「君と描く未来探そう」

   【25日】アンコール センチメンタルジャーニー
   「ゆかりまだ16だから」

   →翌日「上弦の月」・誕生日へのブリッジ

 

 「好き・ありがとうの気持ちをお互いに伝え合う」ことで
お互いの愛が深まる、本ライブはそんなことを表現したいのかな、と感じました。

 3.T♡Pは公演ごとにコンセプトが違う構成になっている

ライブタイトルの「*Tricolore ♡ Plaisir*」=「3色の喜び」に
ゆかりんはどんな想いを込めたのでしょうか?

みなさんもお気付きの通り、色が違う=公演ごとのコンセプトが異なるんだと思います

具体的には以下の通りです。(限T・公演ごとのイメージカラーから想定)

【24日】太陽にまつわる元気で恋のエネルギーにあふれたイメージの曲目が多い
【25日】月のように、恋の気持ちが満ちていくような曲目が多い
【26日】誕生日だから、恋が誕生・続いていく曲目が多い?(仮説)

 先に記載のとおり、気持ちが強くなっていっている気がするので
もしかしたら、24日から27日にかけて愛が深化していってるのかもしれません。

 

4.27日公演のセトリ予想

 本筋ではありませんが、24~25日をふまえ、
27日のセトリ予想をしてみようと思います。
(27日が初参加の方などにセトリなどのネタバレをしないよう、
 27日終演後に記事公開予定なので、記事公開をするタイミングでは
 結果がわかっているわけですが… めっちゃ外れてそう…)

 

「誕生」関連

・Love♡Parade

・miss you

・うたかた

・パピィラヴ

・LITTLEシークレット

・恋のチカラ

 

「Sweet Trap」関連

・だって×2 ウキウキ

 

太陽も月も歌詞にある

星空のSpica

 

まだ歌われていない

・横顔

・Le paradis

 

さぁ…いかがだったでしょうか…?

 

 

 

最後に

 

好き・ありがとうの気持ちを、

これからもゆかりんに伝えていきましょう!!

「SsL」代々木公演の主題とは何か

(2015/7/4 初稿)


〈注意〉

本投稿は、
田村ゆかり LOVE LIVE 2015 Spring Sunny side Lily』の
セットリストや映像等のネタバレを含みます。


また、こちらはあくまでも個人的な拡大解釈(自己満足)であり、
他の解釈の方に対する論駁でないこと、
他の解釈を認めないという意思表示ではないことを
ご留意下さい。

(人の考えや解釈に貴賎はないと思っております)


上記点をご納得頂いた上で、閲覧願います。


〈前置き〉

あんなに辛く、苦しいMCは初めてでした。
自分の好きな人が、あんなに苦しんで
あんなに感謝を伝えてくれているのに、
できるのは、彼女の想いを受け取ることだけで。
彼女へ愛を伝えるには、あまりにも無力でした。

今回、不定の感情を鋳型にはめて発信するのは、
知ってほしいと思いながらも知られたくない想いを、
私たちを信じて、ここまで見せてくれた
彼女に誠心誠意報いたい、その一心です。

突っ込みどころの多い文章ですが、
想いだけでも汲み取っていただけるなら、
あなただけが好きなんだと、何らかの形で伝わってくれたなら
少しは彼女へ報いることができるのではないかと思っています。


〈本論〉

SsL」代々木公演で彼女が伝えたいことは、
「私だけ好きになって。」である。
(代々木公演初日のご本人作の短冊より引用)
私が上記拡大解釈に至ったのは、下記根拠に因る。

1 キー曲の変化
2 ホール公演からのセットリストの変化
3 代々木1日目と2日目のセットリストの変化
4 代々木公演2日目の「you」

〈1 キー曲の変化〉

ホール公演では、披露する順番が変わらなかったのに
代々木公演で順番の入れ替えが起こった曲がある。

それぞれの曲の変化については、
後項で触れるが、ここでは、キー曲であるイントロの位置にあった
『エキセントリック・ラヴァー』が『I DO 愛』へ変化した理由について述べたい。
(キー曲に関しては、前回のブログをご参照下さい)

「FFC」の『純愛レッスン』と「SsL」ホール公演の『エキセントリック・ラヴァー』で比較しても明らかなように、
キー曲が変化したということは、伝えたい骨子が変化した、というのが、自然な受け取り方となるであろう。
だが今回は、このキー曲の変化が、ひとつのツアーの中のホール公演と代々木公演での間に起きている。

こちらが意味するものとはなんだろうか。
これは、ホール公演の主題を受け止めた上での、
更なる主題が代々木公演にあるということではないか、と思う。

『エキセントリック・ラヴァー』の「本当のわたしを見つめて」から、
『I DO 愛』の「わがままな君がいい」への推移を恣意解釈すれば、
本当のわたしのわがままな部分を見た上で、それでも選んで好きになってほしい、という形になる。
すなわち、「私だけ好きになって。」である。

また蛇足ではあるが、田村ゆかりさんがMCで「いたずらに一曲目を変えてみた」と仰っていたのが
何よりの証左である。
私の直観でしかないが、田村ゆかりさんは、いつも冗談のふりをして
本当に大事な気持ちを隠すように思えるからだ。

上記のように、キー曲を変えることで、
「FFC」の「恋を知る」、「LiM」の「想いを伝える」の流れに乗って、
ホール公演で「本当のわたしを見つめて」、
代々木公演で「わたしだけ好きになって。」と想いを深化させていると考えられよう。


〈2 ホール公演からのセットリストの変化〉

本項では、前回の投稿同様、紙幅の都合上、
主題を「わたしだけ好きになって。」へ仮置きし
その根拠をセットリストを追いながら述べる。

なお、セットリストは代々木1日目のものに準拠する。

[チャンク1 ゆかりさんの言ってほしいこと]
I DO 愛…「わがままな君がいい」

→前回のブログでも記載したが、
 youの「わがままばかりでゴメンネ きっと 好きになりすぎたみたいなんだ」に対して
 「わがままな君がいい」と返すアンサーソングである。
 ゆかりさんは、ホール公演の主題と想定していた「本当のわたしを見つめて」へ応えたのを前提として
 それでも「わがままな君がいい」と選んで欲しいのだ。

[チャンク2 もっと会いたい]
秘密の扉から会いにきて
…「いつも一緒じゃなきゃと願うのは当然でしょって やっぱ思っちゃう」
 「秘密の扉で Knock-Knock! …いいでしょ?」

fancy baby doll
…「何万回 生まれても 君に会いたい 約束よ」

アンドロメダまで1hour
…「思い出たくさん Let’s go!!」

好きだって言えなくて
…「私を 見つけて もっと もっと 逢いたいな」

I.N.G.
…「会うたびに私 I.N.G 君を もっと好きになる」


田村ゆかりさん本人を見せてくれたその上で、「秘密の扉」を開けて、
 もっと会いたいと私たちへ伝えてくれている、そんなメッセージ性のあるチャンク。

 『好きだって言えなくて』がアンコール1曲目から移動しているのは、
 主題の違いに因るものだ。
 ホール公演では、「本当のわたしを見つめて」が伝えたい趣旨となるため、
 換言とも言える「私を 見つけて もっと もっと 逢いたいな」のフレーズのあるこの曲は終盤に適するだろう。
 だが、「私だけ好きになって。」が趣旨の代々木公演では、終盤に置く曲としては適さない。
 そこで、もっと会いたい、という曲を集めたこのチャンクへ移動したのではないか。

[チャンク3 愛の奇跡]
映像1+映像2
…禁忌の愛を冒した妖精が、暗闇に閉じ込められた上でも
 真心の愛を貫き、妖精の王より恩赦を受ける。

Sympathy of Love…「ふたりなら ふたりなら 信じてゆける かならず」
→二人の愛なら、障壁を乗り越えていけるという曲。
 暗闇に閉じ込められた妖精がそれでも、愛を貫く決心をした暗喩。

虹の奇跡…「今 この手を離したら きっとダメだね」「たったふたりだけの 物語りが終わらないように」
「虹でも出てくれるなら 誰より一番に 奇跡みたいな魔法 きみに届けたいよ」

→「LiM」の映像で妖精へ虹を見せてあげたからこそ起きた奇跡。
 「想いを伝える」が主題のライブ映像での1シーンを元に、
  物語りが終わらない続きもののライブで、夜のイルミネーションの虹のような奇跡みたいな魔法で
  手を離さず、これからも一緒にいたいという想いを伝えてくれているのではないか。

ひとりあやとり
…「あなたに 戻りたくって 戻れなくって ふりむいてばかりの 私を見つけて」
→暗闇の中で、早く地上に戻って会いたいという気持ちを表現している。

君をつれて
…「頼りない僕は頼れる僕に変わりたいと願うんだ」
→鎖で繋がれようと、真心の愛を貫く最中、君をつれていけるように
 頼れる僕へ変わっていくという意思表示。

バーチャルデート(映像)
…ホール公演前半の地方ごとのデート映像。
「何でもいうことを聞いてくれる? それじゃあ、遠いところに旅行へ行きたい。」と
私たちと一緒に旅行へ行く。『君をつれて』のとおり、
わがままであっても、頑張って頼れる僕になって、一緒にツアーを回ろう、
と引っ張ってくれているように思える。

→このチャンクは、ゆかりさんが、辛く、大きな障壁がある時でも、
 頼れる自分に変わって、私たちを引っ張っていく、という意思を見せてくれたのだと思う。

[チャンク4 愛したい]

Traveling with a sheep
…「隠した宝の地図はどこにもない Another heaven??」「手の中で光る素晴らしい羽で飛びたい」
砂落ちる水の宮殿…「一目逢いたい 何がいけないの?」
神聖炉 …「投げかけた千の謎 答えが浮かぶまで 思い出を信じて私は甦る」
     「どうしても貴方から神聖な炎だけ受け取りたいの」

→[チャンク3]の決意を持った上で、上記3曲の真心の愛・情動を持って
 妖精の王から恩赦を受けた、という場面。
 『神聖炉』の映像がベール姿で終わっているのは、
 妖精の献身が真心の愛をもって甦り、終わったことのメタファーであろう。
 (また、映像として主題を伝えるパートの締めであり、
 今後は、歌うゆかりさん自身で言葉を伝えていく、という趣へ変わる)

田村ゆかりさん本人に、映像を照らし合わせるのであれば、
 暗闇の中で真心の愛を貫く姿は、
 ひとり、辛く暗闇の中にいる時でも、
 ファンのいるライブのことを思い出しているという
 嬉しいメッセージであるのではないか。


[チャンク5 愛されたい]
恋のアゲハ…「誰かを見つめちゃイヤなの 私だけを見てて」
Luv Fanatic…「誰も知らない時間はあなたに取ってある」「ペルソナFanatic」
エキセントリック・ラヴァー…「本当のわたしを見つめて」

→愛したいと思った感情の強さだけ、同じレベルで愛されることを願ってしまう。
 そんなわがままで、身勝手な感情があることを、さらけ出してくれて
 「本当のわたしを見つめて」と求めている、そんな光景。

『エキセントリック・ラヴァー』が1曲目から移動しているのは、
 『好きだって言えなくて』同様、主題の違いに因るものだ。
 ホール公演では、この曲の「本当のわたしを見つめて」が伝えたい趣旨となるため、
 そのまま1曲目へと配置した。
 だが、「私だけ好きになって。」が趣旨の代々木公演では、
 「私だけ好きになって。」を伝える前段階(前提条件)として、
 本当のわたしを知ってもらうためのパートである、このチャンクへ併合したと思われる。

[チャンク6 解錠]
クルビヨン
…次曲を封印した宝箱の鍵が見つかった。

スパークリング☆トラベラー
…「恋のトラベラー」

→ホール公演では、クルピヨンの後に『I DO 愛』で鍵を探していた。
 故に封印が解けなかったが、
 代々木ではイントロになることで
 封印が解けた、ということであろう。

 ホール公演を回った「恋のトラベラー」達がようやく、
 イントロの『I DO 愛』でわがままなゆかりさんについていったことで、
 過去の情けない姿を許してくれた、ということだ。

→全力でゆかりさんのわがままに付き合ったこの場面は、
 ある種、「わがままな君がいい」の感情を表した最たるシーンであった。

 ホール公演で、田村ゆかりさん本人を見つめ続け、
 代々木1日目のこの曲で「わがままな君がいい」を体現することで
 その帰結となる主題の「私だけ好きになって。」へ誘われている、そんなチャンク。

[チャンク7 ほんとうの未来を約束しよう]

Love Parade
…「もう1秒だってずれていたら出逢えない 他人のままだった だけど こうして 出会えたね なんて素敵な偶然」
 「love parade 無限の愛が love parade 繋がってゆく」
→出会えた奇跡への感謝と、その幸せのカーニバルがこれからも続いていく、という
 ゆかりさんが願いを込めた曲。


Fortune of Love…「約束しようね」

W:Wonder tale…「奇跡より約束が好き」「違う星は見ちゃだめ ここにいて」

パーティーは終わらない
…「パーティーはずっと続いていく」

もうちょっとFall in Love…「止まらない 止まれない 恋するキモチ」
Pleasure treasure…「ほんとうの未来がそばにあること」

→ゆかりさんだけを好きになって、これからも幸せなパーティーを続けるという、
 ほんとうの未来の約束をする場面。

[チャンク8 「わたしだけ好きになって。」くれるの?]

雨のパンセ…「好きになった ただそれだけ あなたの気持ちの意味もわからないまま」
      「どうして二人はめぐり逢った」

→本当のわたしを見つめてくれた上で、わたしだけを好きになって、
 ほんとうの未来を約束してくれた。
 だが、その約束は、果たして十全に機能を果たすものなのか。

 好きになればなるほど、相手への要求が増え、
 そのわがままを認めてもらうことで、自分だけが特別に認められたようで、
 大きな愛を感じるようになる。
 相手が約束してくれた気持ちの意味もわからないままに、
 要求がエスカレートしてしまって、関係が崩れ、いつしか別れを迎えてしまうこともある。

 そのように、距離が近くなりすぎて、気持ちの温度の違いを知ってしまい、
 その差に苦しくなるのであれば、最初から距離を取っていた方が、つらい思いをせずに済む。
 なのに、思わせぶりな態度に誘惑されて、気持ちを抑えることができない。

 ほんとうの気持ちを知るのは怖いけど、それでも確かめたい。
 どうして二人は巡り合ったのか、同じ温度で一緒に居続けられるのか
 教えて欲しい。

→どんなに幸せな約束をしても、それを得てしてポジティブに受け取ることができないのが、
 田村ゆかりさんの良いところだと思う。
 真剣に、本当に心の奥底から、そうなることを願っているから
 石橋を叩いて確かめたくなるし、予防線を張るために茶化したりする。

 いつも気を遣って、相手を喜ばせようと、やさぐれて振る舞って、
 他人への強要を滅多にしない、そのゆかりさんが
 素を見せてくれた上で、それでもわたしのことだけを好きになってと、
 覚悟を見せてと、わがままを言ってくれている。

 私たちは、どうやって彼女に応えられるだろうか。

[チャンク9 私たちからの返答]
アンコール

→あなただけが好きなんだと、その気持ちを伝えたい人が
 ゆかりさんへ伝わるよう、全力で行った精一杯のアンコール。

 確かに、アンコールの曲目は全て決められているだろうし、
 ステージから捌けた瞬間から次の曲の準備もしているのだろう。
 だが、好きな人に、不安気に「わたしだけ好きになって。」くれるの? と問われ、
 応えないという選択肢が存在するだろうか。

 以前に、予定調和のアンコールが好きでないとのご発言もある故、
 ご覧いただいている皆様にも
 全力で愛を込めて、アンコールしていただきたい。

[チャンク10 未来がひとつになる]

星屑スパイラル
…「夢じゃない 巡り逢えた奇跡」「いま 未来が ひとつになる」

→『雨のパンセ』で問うた「めぐり逢った」意味に対し、
 アンコールでの返歌を受けて、更に「夢じゃない 巡り逢えた奇跡」と返す。
 そんな、愛の交歓を象徴する場面。

Gratitude…「誰よりも見つめててくれる」

あのね Love me Do…「あのね 君を 見つめています」「君を好きでいたいんだ」

→私だけを好きになって、誰よりも見つめててくれるから、
 わたしも君を見つめて好きでいたい、というハッピーエンドの結び。


ホール公演の「本当のわたしを見つめて」を主題としたセットリストから
上記のように、セットリストを組み替えたことで
主題が「本当のわたしを見つめて」を受けた上での、「わがままな君がいい」、
つまり「私だけ好きになって。」へ推移したと結論する。


〈3 代々木1日目と2日目のセットリストの変化〉

皆様は、代々木公演の1日目と2日目の曲目の変わり方を見て
何か違和感を感じなかっただろうか。

1日目は、パレードやパーティーなど、行動的で明るい未来を象徴するような楽曲が多く感じた。
それに対し、2日目は心なしか暗く、でもメッセージが真摯なセットリストであったと感じていた。

ホール公演と代々木公演のように、主題が変化したのだろうか。
確かに最後に『you』が追加されたが、イントロの曲の変化ではないし、
まさか千秋楽のライブのみ、異なる主題というのも考えづらい。

では、主題が同じであると仮定したまま、
二日間の印象が異なる、というのはどのように受け止めたらよいであろう。

私的解釈では、同様の「わたしだけ好きになって。」という主題を
二日間で多面的に表現したのだと結論付けた。

本項では、主題が「わたしだけ好きになって。」であること、
及び代々木の二日間で、多面的に主題を表現したことについて考察したい。


曲目で変化があったものは以下である。

●Sympathy of Love / レリーフのひとかけら
…「ふたりなら ふたりなら 信じてゆける かならず」
/ 「好きだと言ってはいけない さよなら言ってもせつない」

●ひとりあやとり / まだ好きでいさせて
…「あなたに 戻りたくって 戻れなくって ふりむいてばかりの 私を見つけて」
/ 「もし許されるなら これが最後のわがまま 夢のかけら 持っていたい」

●君をつれて / うたかた
…「頼りない僕は頼れる僕に変わりたいと願うんだ」
/ 「水のそこであぶくのような呼吸しているココロ ゆらゆら まだ目覚めないまま あなたを浮かべてる」


→披露された時期は、『I DO 愛』で「わたしだけ好きになって。」の主題をイントロで魅せた後に、
 『I.N.G.』までの[チャンク2 もっと会いたい]を続けた後だ。

 1日目は、そのもっと会いたいという気持ちを受け、
 辛く大きな障壁がある時でも、頼れる自分に変わって、
 私たちを引っ張っていく、という行動的な意思を表現した。

 打って変わって2日目は、もっと会いたいという気持ちを持った上で、
 具体的なアクションは起こさず、心のなかで相手を思う気持ちを強く持っている、そんな曲目だ。

 1日目が、行動を起こしているのに対し、
 2日目は頼れる自分には変わらず、気持ちを胸に秘めたままでいる。


●Love Parade / 君とLOVE
…「もう1秒だってずれていたら出逢えない 他人のままだった だけど こうして 出会えたね なんて素敵な偶然」
/ 「最大の愛を届けたい」

●パーティーは終わらない / Candy Smile
…「パーティーはずっと続いていく」 / 「君だけを見つめていたい」

→披露された時期は、、
 『エキセントリック・ラヴァー』で「本当のわたしを見つめて」という気持ちを受け取った後に、
 その次の『スパークリング☆トラベラー』にて、ようやく過去の不甲斐ない過ちを許され、
 ゆかりさんのわがままに全力で付き合う、という流れの後だ。
 ちょうど、「わたしだけ好きになって。」という伝えたい気持ちを、
 歌で形にしていくパートの前半部分になる。

 1日目では、先の曲目で行動を起こしたからだろうか、
 出会えた素敵な幸せに素直に感謝して、
 このパーティーをずっと続けていこうという
 動的な曲が続く。

 2日目では、胸に秘めた気持ちが大きく吐露されているパートへと変化している。
 「最大の愛を届けたい」、「君だけを見つめていたい」と
 ゆかりさんからの大きな愛の発信が続く。

 比較して整理するとすれば、
 1日目は、これからもずっと一緒にいようという、動的な未来志向、
 2日目は、あなたのことをずっと見つめているという、静的で真摯で一途な愛となるだろう。

●星屑スパイラル / 未来パラソル
…「夢じゃない 巡り逢えた奇跡」「いま 未来が ひとつになる」
/ 「愛しさが溢れそう ぎゅっとね 心で抱きしめて」

→披露された時期は、『雨のパンセ』でどうして巡り逢ったかを問われ、
 その返歌として、私たちが大きなアンコールを送った直後になる。
 お互いの気持ちが出揃った上での、ゆかりさんからのアンサー。

 1日目では、私だけを好きになった上で、
 これからも一緒にいたいという気持ちは同じだよね? という
 問に対して、私たちが応えた。
 更に、その私たちへのアンサーとして、ゆかりさんから
 巡り逢った奇跡に感謝し、二人で同じ未来を歩いて行こう、という気持ちを伝えられた。

 このように、1日目では
 頼れる自分になって、これからもずっとライブを続けていくよ、
 あなた達は私だけが好きなんだから、ずっと付いてきてくれるよね? という
 行動を示した結びになったように思う。

 一方、2日目は、私だけを好きになってくれたあなたに対し、
 私もあなたのことをずっと見つめている。
 このお互いの気持ちがこれからもずっと続いていくよね? という問だ。
 それに応えた私たちに対して、心で抱きしめる、とのアンサーをもらった。

 上記の比較より、、
 二日間とも「わたしだけ好きになって。」という主題を前提においた上で、
 1日目は、実際の行動など、外面で見えるものを求め、
 そして、2日目は内面的な、心に秘めた気持ちに立脚して、私たちの気持ちを求めた、と言える。

 このように、二日間で違うアプローチをしてはいるものの、
 その中核にある主題は共に、「わたしだけ好きになって。」である。


〈4 代々木公演2日目の『you』〉

先述した〈3 代々木1日目と2日目のセットリストの変化〉において、
ゆかりさんは、彼女だけを好きになった上で、
行動(1日目)と気持ち(2日目)を求めていると結論づけた。

その、気持ちにフォーカスした2日目の
一番最後に歌った曲、それが『you』だ。

ホール公演に参加された方は、皆さんご存知だとは思うが
ゆかりさんは度々この曲を歌い、涙されている。
(過去に、気持ちに共感しすぎて、辛くて歌えないと仰っていた)

そこまで思い入れのある、伝えたいメッセージのある曲だからこそ、
内面の心を強く押し出した2日目に、
ツアーの最後の曲として、私たちに披露してくれたのだ。

最終項では、最後の曲としてこの曲を選んだ
ゆかりさんの想いを想像しながら、
私的解釈の主題について論拠を示したい。

この曲で伝えたいメッセージを考えた時に、
そのエッセンスが詰まっているのは、下記のフレーズだ。

「わがままばかりでゴメンネ きっと 好きになりすぎたみたいなんだ」
「今日はまだそばにいていいかな」

わがままが過ぎて、相手へ求める感情が大きくなりすぎた。
その感情の温度が相手と異なっていることにしばらく気づかず、
互いの間にはいつしか致命的なに亀裂が入ってしまった。
でも、そんな壊れかけの関係であっても、少しでも長い時間そばにいたい、
そんなことを歌ったのがこの曲だ。

この曲を最後に持ってきた意味として、
そのまま、ゆかりさんの失恋として解釈するのは容易だ。

確かに、ゆかりさんから、それを感じさせるような発言はあった。
また歌い方がそのように思えた、という直観に対しては、
皆が違う心を持って各々の感じ方をしているのだから、当然ながら否定することはできない。
また、この曲の中に、一毫もその気持ちがないかというと、それは否定はできない。

だが、この曲を最後に持ってきたゆかりさんが
聴衆を前にして伝えたい感情がそれであるか、というと違うのではないか。

こんなにも凝った映像、凝った演出、そして内面をさらけ出してくれたような
ツアーの最後に、その感情をここで伝えることは考えにくいのではないか。

この曲は特定の誰かに向けて歌ったものではなく、ツアーを一緒に回った
私たちに向けて歌ったものだ。私たちへの感情を歌へ仮託したものだ。

ゆかりさんのわがままが過ぎてしまった相手も私たちであるし、
感情の温度が違うかもしれない、と感じさせたのも私たちだ。
そして、少しでも長い間そばにいたいと、ゆかりさんが渇望してくれたのも私たちである。

最近、ゆかりさんのライブが変わった、とよく目にする。
確かに以前の、可愛いお姫様を演じて歌っていたライブとは趣が変わり、
自然体のゆかりさんのままで、曲をやってくれることが増えた。
それは、ご本人の発言でも仰っていた故、意図を持っての変化であることは間違いがない。

私個人としては、こちらの方が好みであったため、
変わらず楽しく参加を続けているが、
変わってついていけなくなった、という方も散見される。

このような、ゆかりさんのある種のわがままが過ぎて、
気持ちの温度に差が出ている、
あるいは、気持ちを出す以前に変わり様に戸惑ってしまい、
応えられないでいる方は少なくないであろう。

それでも、ゆかりさんは少しでも一緒にいたい、と訴えてくれているのではないか。
紛れも無く私たちに対して、涙ながらにうまく歌えなかったとしてもだ。

気持ちの温度は違っていて、致命的な亀裂が入っているかもしれないけれど、
ホール公演で「本当のわたしを見つめて」、それを受けて代々木では「わがままな君がいい」と
言って欲しい、「わたしだけ好きになって。」欲しい、それがゆかりさんがこの曲に託した
メッセージだと信じて止まない。

田村ゆかりさん本人を仮託した妖精を象る、
リンドウの花言葉が「悲しい時のあなたが好き」なのは、
ゆかりさんの変化についていけないという、その悲しい感情をもったままでも
ツアーに参加して、気持ちの温度は違うままでも変わらず応援してほしい、
そんな私たちへの愛を求めてのものだ。

また、彼氏が欲しい、なんて今までのゆかりさんが短冊に書くだろうか。
これは、本当のゆかりさんを見つめ、彼女だけを好きになった
私たちに対して、素を見せてくれるという、ゆかりさんの愛のあるわがままだと思う。

最後に、バーチャルデート2日目の映像だ。
強要をめったにしないゆかりさんが
私たちへ「次のツアーへも絶対に連れて行く」と約束をさせた。
(それも絶対にだよ? と確実性を求めながら)
これは、紛れも無く、次のツアーも一緒に参加してくれるよね?
わたしのことだけを好きになって、変わらず応援してくれるよね? という
私たちを求めてくれている気持ちの発露だ。

このように、代々木2日目に歌われた『you』で表現されたものは、
感情の温度の違いに戸惑っている私たちに向けて、
それでも「わたしだけ好きになって。」、もっと長い時間を一緒にいたいという、
ファン冥利に尽きる、愛の告白であったと結論する。


〈結論〉

代々木公演で伝えたかった、ゆかりさんの想いは、
以下の4つの根拠より、「わたしだけ好きになって。」である。

1 キー曲の変化
→『エキセントリック・ラヴァー』の「本当のわたしを見つめて」を受けての
 『I DO 愛』の「わがままな君がいい」であるため。

2 ホール公演からのセットリストの変化
→ホール公演でとの曲目と披露順の変化により、主題が変化していると見受けられるため。

3 代々木1日目と2日目のセットリストの変化
→1日目は行動、2日目は内面を求める楽曲により、
 多面的に私たちを求めてくれているため。

4 代々木公演2日目の「you」
→2日目の内面を求めるライブにおいて、
 ゆかりさんの変化に戸惑いつつも、それでも一緒にいてほしい、と
 私たちに向けて愛の告白をしてくれているため。

このように本ライブツアーは、ゆかりさんの「わたしだけ好きになって。」という純真な気持ちに、
ファンが太陽の光のような温かい温度で応えることをもって、
田村ゆかり LOVE LIVE 2015 Spring Sunny side Lily』の字面通りに大団円を迎えた、と結論します。


〈最後に〉

ゆかりさんの変化には戸惑いましたが
変わってもなお、居てくれないと、
私は生きることができないと骨に染みてわかりました。

こんな赤裸々な気持ちを、ただの一ファンである私に伝えてくれた
ゆかりさんからの嬉しい気持ちに感涙し、
彼女の辛さ、悲しさ、苦しさが少しだけも
なくなることを願いながら、
筆を置きます。

これからも変わらずに、ゆかりさんを応援していきましょう。
断ろうとしても、バーチャルデート2日目で、
既に絶対に絶対の約束をしてしまったので破ることはできません。

本当に長い文でしたが、
御覧頂いた皆様、ありがとうございました。

「SsL」ホール公演の主題とは何か

(2015/6/16 初稿)

(2015/7/4 タイトル修正)

〈注意〉

本投稿は、『田村ゆかり LOVE LIVE 2015 Spring *Sunny side Lily』の
セットリストや映像等のネタバレを含みます。

また、 少なくとも一度はホール公演へ参加されている方を対象として
文章構成をしているため、 代々木第一体育館が初参加となる方には、
意味が伝わりにくい内容となっています。

最後に、こちらはあくまでも個人的な拡大解釈(自己満足)であり、
他の解釈の方に対する論駁でないこと、
他の解釈を認めないという意思表示ではないことをご留意下さい。

上記点をご納得頂いた上で、閲覧願います。

 

 

〈とても長い前置き〉

花冷えの折かと思えば、新緑に薫る風が肌を突き抜け、
気づけば梅雨の6月。
松戸公演にて端緒を開いた、『田村ゆかり LOVE LIVE 2015 Spring Sunny side Lily』が
先日、新潟での最後のホール公演を終えた。

田村ゆかりさんと何度も会えるのが、
とても楽しく最上の週末を過ごしてきたが、
周りの方の感想等を拝見したところ、内容の多くを占めたのが、
過去の催しとのギャップに対する困惑だった。

特に、映像のみでは明確な結論を提示せずに幕を閉じる演出には
投げっぱなしにされた、と考えてしまう方もいらっしゃるようだ。

そこで、身近な人へ多少なりの考えの一助となれば、との思いと
このライブツアーを精一杯楽しんだ証左として
ホール公演を通しての私なりの解釈を整理してみようと考え、
筆を執った。

 

 

 

〈本論〉

今回のライブテーマは、「本当のわたしを見つめて」である。
(『エキセントリック・ラヴァー』より引用)
私が上記拡大解釈に至ったのは、下記根拠に因る。

1 前回ライブLiMからの連続性
2 前回ツアーFFCとの関連性
3 「SsL」の映像と曲目

 

〈1 前回ライブLiMからの連続性〉

今回のライブは、以下の点から
前回のライブを引き継いでいることが分かる。

①事前のインタビュー等での発言
②映像の登場人物が「LiM」と同様であること
③「LiM」の最後の曲と「SsL」 の最初の曲が同じ曲であること

①②については、自明であるので割愛するが
③については、私見を述べておきたい。

「LiM」の主題は、映像で表現されたとおり「想いを伝える」であった。
だが、メディアでの田村ゆかりさんの発言にもあったが、
想いを伝えはしたものの、その後の展開が何も描かれていない。

(おそらく『You&Me』のMV同様、
アイドルが男性と密な関係になるという表現ができないからではなかろうか。
アイドルが男性と恋仲となる表現・ 前回の続きを違うライブで行う、という趣旨があるからこそ今回のツアーに三嶋さんが反対された理由があったのではないかと思う。)

その帰結を描くのが今回のツアーの要旨であり、
接合点として『エキセントリック・ラヴァー』がある。

「LiM」におけるこの曲は、
明らかにそれまでのライブの流れを一旦切った上で披露された。

また、曲のメッセージも「本当のわたしを見つめて」と、
「想いを伝える」からは一足飛びの位置にある曲であったが、
CD発売直後ということで、 歌わない選択肢はなかったと思われる。

故に参加当時は、 このような演出でないと
披露が難しいのであろうと結論づけていた。

だが、「SsL」へ参加するようになってから
「LiM」におけるこの曲の演出の意味合いが変化した。

ライブのはじめにこの曲を配置した上では、
まるで「SsL」の主題を次回予告したかのように思える。

次回予告の意義は、次の物語の触りをエッセンスとして散りばめることで、
聴衆を次の物語へ誘うことである。

次回予告として配置されたこの曲が、

今ツアーの主題となる可能性は低くはないと推測する。

無論この「SsL」への誘いが「LiM」時点で意図されていたのかどうかは定かではない。
だが少なくとも「SsL」の構成では意図を持ってアレンジされたと考えられるだろう。

上記のように、「SsL」の触りとして、「LiM」で告知されたと解釈され得る点で、
『エキセントリック・ラヴァー』は、本ツアーの主題として認めることができよう。

 

〈2 前回ツアーFFCとの関連性〉

先に、前回ライブの「LiM」からの連続性について述べたが、
本項では、前回ツアーの「FFC」との関連性を述べたい。

「FFC」では、以下の特徴があった。

①一貫したストーリー性を持った映像
  →恋を知らない女の子が、恋を知るための旅をする
②映像と楽曲のリンク
  →映像での歌詞の引用、映像の内容を歌で表現

こちらを念頭に置いた上で、「SsL」を整理すると、
大凡、以下のようになろう。

①恋をする禁忌を破った妖精の物語
②公演ごとに変わる花言葉に合わせて披露する楽曲を変える、
 映像の内容を歌で表現

 

上記のように、「FFC」と似たような構成となっている今回である。
SsL」の構成もこちらのツアーをモチーフとして
勘案を重ねたことは想像に難くない。

 

それでは「FFC」と今回のツアーの差異は何か。
ベタな二項対立論に立脚すれば、
意思を持って変化を加えた点には、大きな意味が隠されているだろう。
下記のように「FFC」とは違う趣となっている点をまとめた。

①明確なストーリーの帰結がない
  →「FFC」では映像にて帰結を表現していたが、今回は結びの映像がない
②明確なキー曲がない
  →「FFC」では映像で言及された『純愛レッスン』を主題として採用していた

 

大まかにまとめてしまえば、
「FFC」は緻密なストーリー構成・メッセージ性を前に
ただ只管に感嘆する、そのようなライブであった。

こちらを体現した主役は、
歌詞の引用や締めの映像に表された、分かりやすさだ。

分かりやすく、映像で説明をし、キー曲を配置したからこそ、
主題が理解できた。

此度、この分かりやすさから置き換えられた、
構成の意図は何であろうか。

分かりやすくない、から生まれるのは
聴衆の解釈の余地だ。
田村ゆかりさんは、複数のメディアで度々
「解釈は受け手がするものであって、作り手が押し付けるものではない」との

発言をされている。

また、以前に「ファンの中では、自分の発言が最上位とされてしまい、
個々人の考えや感覚というものが、潰されてしまう。個々の楽しみ方があっても良い」との発言もされていた。
(本来であれば、引用元を示すべきだが、失念したのでご容赦下さい)

この発言を背景として考えるのであれば、
今回のライブで、我々が求められているのは、
個々に解釈をすることである。
(そのように自分勝手に解釈したからこそ、このように慣れないブログを書いているわけだが・・・)

解釈すべきは、彼女が伝えたいこと(主題)であり、
先に挙げた項目で言えば、ストーリーの帰結とキー曲だ。

ストーリーの帰結とキー曲の詳細な考察に関しては、
「FFC」との関連性にフォーカスした本項目のみで論じる内容ではないため、
明確な帰結・キー曲がない、という対比で留め、後の項目で私論を展開する。

本項目では、あくまで構造のみを俯瞰した際に、
「FFC」との関連性が高い本ツアーにおいて、
前回ツアーのイントロである『純愛レッスン』同様に、
本ツアーのイントロの『エキセントリック・ラヴァー』がキー曲としての

蓋然性が高いことを述べるに留めておく。

「FFC」の構成をモチーフとして「SsL」が構成されたことは
共通項を見ると想像に難くない。
ただ、明確なメッセージを精緻な構成で分かりやすく伝えた「FFC」の
言わばアンチテーゼとして、解釈の余地を大いに持たせた「SsL」。
構成へフォーカスすれば、「FFC」のイントロ『純愛レッスン』同様に
SsL」のイントロ『エキセントリック・ラヴァー』が主題である可能性は
あながち低いとは言えないであろう。

〈3 「SsL」の映像と曲目〉

先ほどは、公演を一単位と捉え、鳥の目線で、
他の公演との関わりにフォーカスして
主題を推定してきた。

本項目からは、本公演の曲目をチャンク化し、
チャンクごとのメッセージに立脚して
SsL」の主題に迫ろうと思う。

本来であれば、全ての可能性を示唆し、
論を進めるのが考証のあるべき姿であるが
解釈の多様性を抽出するにあたり、一人では困難である点と
紙幅を言い訳にして、主題を仮置きして下記へ記載する。

 

本公演は下記の二項対立であるという点を念頭に置いて
ご覧いただくとわかりやすいと思う。

①薔薇・妖精・田村ゆかりさん
②百合・女の子・「ゆかりん

 

[チャンク1 主題]
エキセントリック・ラヴァー…「本当のわたしを見つめて」

 

[チャンク2 カメラの前で笑う(着飾った)「ゆかりん」]
Honey Moon / 惑星のランデブー
 …「君と描く未来 探そう」 / 「明日は きっと Happy Days
fancy baby doll…「何万回 生まれても 君に会いたい 約束よ」
アンドロメダまで1hour…「思い出たくさん Let’s go!!」

→「月」「惑星」「人形」「アンドロメダ」などの空想的/童話的な言葉を持って
 未来の幸福を信じる楽曲が続く。
 みんなに求められている「ゆかりん」が登場するパートである。

 

[チャンク3 恋の萌芽]
恋と夢と空時計 / パピィラブ / Spring fever
 …「だからエピローグはいらないの」
   / 「きらり光る 涙も そう すべては きみへと続く ステップだから」
  「騒ぎ出す心 今は気づかないふりをしたの」
I.N.G.…「会うたびに私 I.N.G 君を もっと好きになる」

→健気で純粋な恋を知った「ゆかりん」のパート。「FFC」の『純愛レッスン』と
 同じ内容にあたると思われる。
 妖精が女の子を好きになったことを暗示している。

 

[チャンク4 映像1]
恋に落ちる禁忌を犯した妖精が暗い闇に囚われる映像。

→「恋のエキスパート」が恋に落ちることが禁忌であるというのは、
 「ゆかりん」という「みんなのアイドル」が恋に落ちることがご法度であることの
 メタファーではなかろうか。
 
[チャンク5 叶わない恋]
雨音はモノクローム(儚い恋) / ひとひらの恋(片思いと真心の恋)
/ floral blue(悲しみと希望)
 …「好きな服を着ていても私じゃなくなっちゃった
  あなたがいない ただそれだけで」
  「あなとといつかきっと 逢えると信じて 胸に花びら」
  「枯れるよりも苦しいのは 咲き続けて生きるfloral blue」
神様Rescue me!! / 星降る夢で逢いましょう / 上弦の月(アコースティック)
 …「この愛をRescue me!!」 / 「夢で逢いましょう
  「伸ばした両手が また届かなくても ただ 真直ぐ 見つめていたい」
you(アコースティック)
 …「わがままばかりでゴメンネ きっと 好きになりすぎたみたいなんだ」
  「今日はまだそばにいていいかな」

→「みんなのアイドル」たる「ゆかりん」が、
 叶わない恋と知り、わがままとわかりつつも想いを止められずに恋に落ちてしまい、
 田村ゆかりさんになった描写。

 

[チャンク6 映像2]
闇に囚われた妖精が、それでも真心の愛を貫き、妖精の王様の恩赦を受け地上へ戻る。

→大いに解釈の分かれる部分であるが、本論では、下記選択をして解釈をした。
①部屋の中の女の子は誰か? (妖精? 女の子?)
 →妖精。映像1で落ちた妖精と映像2冒頭のピンクの粒子の落下を同一と認識する。
  また妖精としての権威を剥ぎ取られたという行為は、
  「ゆかりん」が田村ゆかりさんに戻った比喩ではないか。
②この部屋はどこか? (暗い闇の中? 女の子の部屋の中?)
 →落ちたピンクの粒子を妖精と仮定すれば、こちらは暗い闇の中となる。
③何を表現しているのか?
 →鎖…暗闇へ囚われている描写
  ベール…[チャンク7 愛したい]から[チャンク8 愛されたい]への
  切り替わりの描写
   (誰かを愛する「ゆかりん」→愛されたい田村ゆかりさん)
    ベールは感情の純潔化や素の気持ちを表していると推測する
   (後半脱いでいるため)
  お花の勉強…愛を知り、愛を深めている
      
[チャンク7 愛したい]
Traveling with a sheep
…「隠した宝の地図はどこにもない Another heaven??」
 「手の中で光る素晴らしい羽で飛びたい」
砂落ちる水の宮殿…「一目逢いたい 何がいけないの?」
神聖炉 …「投げかけた千の謎 答えが浮かぶまで 思い出を信じて私は甦る」
     「どうしても貴方から神聖な炎だけ受け取りたいの」

 

[チャンク8 愛されたい]
恋のアゲハ…「誰かを見つめちゃイヤなの 私だけを見てて」
Passion Error…「大好きでも台無しになるの」「愛されたい たったそれだけで」
Luv Fanatic…「誰も知らない時間はあなたに取ってある」「ペルソナFanatic」

→「チャンク7」と「チャンク8」で衣装が白から黒へ変化したり、
 幻想的な演出で心のなかを表現していたのが、
 肉感的に体の動きで魅せるように変化するのも面白い。
 ダンサーの赤と白の衣装は、単に薔薇と百合の対比だけではなく、
 恋をしてしまった田村ゆかりさんと無垢な「ゆかりん」の対比でもあるだろう。
 (あと2つの色を混ぜるとピンクになるというのも、彼女らしくて良い)

 

[チャンク9 田村ゆかりさんの部分を皆に見せた上で演じられた「ゆかりん」]
I DO 愛…「わがままな君がいい」

→youの「わがままばかりでゴメンネ きっと 好きになりすぎたみたいなんだ」に対して
 「わがままな君がいい」と返すアンサーソングになっている。
 「チャンク7」と「チャンク8」を見た上でそれでも「わがままな君がいい」のだ。

Fortune of Love…「約束しようね」
W:Wonder tale…「奇跡より約束が好き」「違う星は見ちゃだめ ここにいて」
You & Me / LOVE ME NOW! / チェルシーガール
 …「出会って「ふたり」になる」 / 「つなぐ手をはなさないで」 / 「大好きだよ。」
もうちょっとFall in Love…「止まらない 止まれない 恋するキモチ」
Pleasure treasure…「ほんとうの未来がそばにあること」

→「チャンク2」と似たような幸福な未来志向の歌詞が多いが、
 幻想的/童話的な歌詞は少なく、幾分現実志向の歌詞となっている印象を受ける。
 恩赦を受けた上で再度の告白、という意味合いも含まれているだろうか。
 田村ゆかりさんの面を知っている相手へ見せる「ゆかりん」の描写と解釈しておきたい。

 

[チャンク10 「本当のわたしを見つめて」くれるの?]
雨のパンセ…「好きになった ただそれだけ あなたの気持ちの意味もわからないまま」
      「どうして二人はめぐり逢った」

→雨のパンセは、思わせぶりな態度を取る相手へ「気持ちを教えて」と迫る曲だ。
 田村ゆかりさん(本当のわたし)を見て、その上で演じる「ゆかりん」を見て、
 「どうして二人はめぐり逢った」と問われている。
 退出するときの後ろ髪を引かれた歩き方は、答えを聞きたいけど、
 もし自分の想いにそぐわないものであったらどうしよう、でも聞きたい、という心中を表しているのではないか。

[チャンク11 君たちは、問いに答えているか?]
アンコール

→雨のパンセの問いへの答えを出せるのは、「もっとあなたを見ていたい」という真心のアンコールだと思う。
 「二人がめぐり逢った」意味をプラスへ転じるのは私たち参加者の声だ。
 ゆかりさんに分かるように、態度で示したい。

[チャンク12 田村ゆかりさんからの答え]
好きだって言えなくて…「私を 見つけて もっと もっと 逢いたいな」
Gratitude…「誰よりも見つめててくれる」
あのね Love me Do…「あのね 君を 見つめています」「君を好きでいたいんだ」

ダブルアンコール
心の扉…「あなただけにわかるなら いつかはその胸に この声が届くように」

→私たちの「本当のあなたが見たい」という声へのアンサーとして、
 こうやって田村ゆかりさんが答えを返してくれることで
 ようやく私たちは両想いになれる。(※勿論比喩であるが、物語の帰結はここだと推察する)

以上の曲目の考察から、『エキセントリック・ラヴァー』が本ツアーにおける主題だと考える。
彼女の「本当のわたしを見つめて」、両想いになろう。(?)

〈締め〉

イントロで表現した「LiM」からの連続性、一曲目が主題であるという「FFC」との関連性、
そして本曲をベースにした「SsL」の映像と曲目の私的解釈により、
今回のライブテーマは、「本当のわたしを見つめて」であると結論します。
(『エキセントリック・ラヴァー』より引用)

〈最後に〉

みんな! しっかりアンコールして雨のパンセの問いに答えような!
代々木公演では本気で愛を伝えましょう。